2006年03月22日

青い春

☆あらすじ☆
7本のショートストーリからなる短編集。

現在を必死に生き、若さゆえに世の中や社会と相成れない
若者達のストーリ。



☆感想文☆
深いです。

今のぼくたちから見たら、一見現実的な青春時代というテーマでありながら、

「いや、ありえないでしょ」というおとぎばなしのストーリーのような非現実。

しかし、自分自身の今にして思うと、ありえないような青春時代を考えると、

フィクションとノンフィクションの境界線がみえなくなってしまう。

つまり、自分が置かれている立場によって、感じ方、見え方が

まったく、異なってしまうお話達です。


繰り返される日常に嫌気がさし、でもそこから逃げられないジレンマや

おバカな日常だと思いつつ、自分の向かう先が見えてこない不安

大人になれば、気にならないことでも、若さゆえに

過ぎた過ちから逃げることができないもどかしさ・・・


誰もが一度は経験のある事ではないでしょうか?


本書でおこる出来事など、誰も経験したことがないはずなのに
(そのくらい、非現実的)

どこか、懐かしい感じがするのはそのためかもしれません。


これらの青春時代に抱える心の陰を、松本大洋のいう

「一番身近にいるヒーロー」である不良君たちが対峙し、

それぞれの答えに向かい一歩進む話が多いですね。


個人的に、校舎や学校にいっぱいある”落書き”

これをチェックしてほしいですね。

いろいろなものが詰まっていますよ。


また、『鉄コン筋クリート』の鈴木(ネズミ)と木村の若い頃のお話もおもしろいです。

青い春

そういえば、映画にもなっていますね。

ぼくはまだ見ていないのですが、機会があればぜひ見たいと思います。

青い春(DVD)





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posted by AKI at 03:59| Comment(37) | TrackBack(0) | 青い春 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月14日

長らくサボってました

長らくサボってまいりました『松本大洋を読んで。。。』ですが・・・

復帰したいと思います!!

予定では2週間に1感想文くらいのペースで書きたいと思っています。

このぐらいのペースでないと、書くこと自体がなくなってしまうので・・・

一応、今週中に『青い春』を書く予定です。

ナンバー吾(ナンバーファイブ)』や『GOGOモンスター』、『ZERO』等も

順次、アップしていくので少々お待ちください。
posted by AKI at 03:51| Comment(0) | TrackBack(0) | はじめに | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月14日

鉄コン筋クリート【映画化】

このブログ本編の内容とは異なりますが、

鉄コン筋クリートが映画化されますねわーい(嬉しい顔)

実はこのブログで扱う内容か、ずっと迷っていたのですが

やはり、うれしいことなので私の調べた内容を

書いておきます。

続きを読む
posted by AKI at 03:18| Comment(0) | TrackBack(1) | 鉄コン筋クリート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月15日

花男

花男


☆あらすじ☆

クールで成績優秀な小学生茂男

夏休みから物語は始まる。

茂男は夏休みの間、離れて暮らしている、

野球好き(野球バカ?)の父花男と生活するように、

母から命じられる。

現実主義の茂男と、夢を追い続ける花男、

心の距離が開いてしまっている親子の

何かが変わり始める・・・



☆感想文☆

この作品は帯にも書いてあるのですが、

『息子と父と野球のおとぎ話』

このキャッチコピーがしっくりくる作品だと思います。

僕は正直サッカー以外のスポーツには興味が無く、

野球マンガを読むのも、タッチ以来です。

ルールすら、曖昧なところがありますあせあせ(飛び散る汗)

それでも、楽しめる作品になっています。

個人的には各話の最後に茂男の一言(ナレーションみたいなイメージですね)

が入っているのですが、これがとても好きです。

小学三年生ながら、少し大人びている茂男の

本音がチラッとみえたり、妙に哀愁をおびていたり、

とても効果的に感じました。


話は茂男を受け入れようとする花男に対し、

茂男が少しずつ、心を開きながら進行していきます。

とても、ほのぼのとした話が続くのですが、

クライマックスに近づくにつれ、話にスピード感が増してきます。

それは、ある現実がもとに起こるのですが、

その状況に切なさすら覚えました。

そして、クライマックス・・・

ネタばれになるので、多くは語れませんが、

最終話のセリフを借りるなら

『ビリビリしたァ!!』

これが、僕の感想ですねわーい(嬉しい顔)

読んだ後に、フッと自分の親父のことが気になる
(正直、私はうらやましく思いましたふらふら

そんな、素敵なお話です。



花男1〜3巻




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posted by AKI at 03:50| Comment(2) | TrackBack(0) | 花男 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月10日

ピンポン

ピンポン

☆あらすじ☆
天才肌のペコ、ペコの陰で卓球を続けてきたスマイル。自分の才能に溺れ、

練習を怠るペコに対し、周囲の人間はスマイルの持つ才能に気づきはじめる・・・

自分の中のヒーローである、ペコを越えることを拒み続けるスマイルだが、

ある出来事をきっかけにスマイルは自分が先に進むことを選択する。

同時にペコにはいくつもの壁と対峙することになる。




☆感想文☆

この話は窪塚洋介さん主演の映画にもなったことから、原作は読んだことなくても、

ストーリを知ってる人が多いと思います。

映画を見た人もぜひ、読んで欲しい作品だと思っています。

正直、あの映画は悪い映画じゃないと思うのですが、

主人公がペコではなく、窪塚さんのキャラのイメージが強かったんです。

やはり、松本大洋先生が描く、本当のペコをみてほしいなーって感じました。


さて、原作の感想ですが、まず試合中のスピード感が目立ちます。

松本大洋先生の絵って、独特で好き嫌い分かれると思いますが、

今回はその絵だからこそといった、スピード感や力強さが読む人を、

ぐっと引き付けている感じがします。

スポーツ漫画の試合中のスピード感や緊張感って、

その作品の良し悪しを決定付けるものですよね?

その点では、申し分ないと思います。

ストーリーは鉄コン筋クリート同様、まったく性格が異なる二人がでてきます。

ただ、何か違う・・・

鉄コン筋クリートのシロとクロの関係と

本作品のペコとスマイルの関係は、うまく表現できないかもしれませんが、

ベクトルが違うのでしょか?

シロとクロはまったく逆を向いた2本の直線で、

ペコとスマイルは同じ方向を向いた2本の直線のようなのです。

ずっと先に伸びていたペコという直線にいつのまにか、

追いついてしまったスマイルという直線。

抜きたくないと思っていたスマイルがペコを抜いて、

その先でペコを待ち続ける・・・

スマイルはまるで機械のような人間ですが、

だからこそ、セリフの中にあるペコを待ち続ける気持ちが引き立ってきます。

例えば1巻の100ページのセリフ


「個人的に嫌いなんだ・・・  格好悪いペコをみるのが。」


5巻の145ページ(4巻の75ページでも言ってます)


「遅いよ、ペコ」


短いセリフですが、スマイルの気持ちが詰まっている感じがして、大好きなセリフです。

また、他のキャラクターも魅力的な個性をもったキャラばかりで、

彼らにとっての卓球の存在もおもしろく、描かれています。

映画をご覧になった方はもちろん、原作も映画まだみてない方は、

このスピード感を体験してほしいなーと思いますダッシュ(走り出すさま)

ピンポン1〜5巻

映画も見たい方はDVDもあります。

ピンポンDVD


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2005年10月30日

鉄コン筋クリート

鉄コン筋クリート


☆あらすじ☆

宝町に住む二人の餓鬼クロとシロ。

地獄のような街の中で、自由に暮らしている二人。

しかし、やくざのネズミ、海の外からやってきた蛇。

彼らが街にやってきた事で、

少しずつ、確実に街が変化し始める。

クロとシロは変わり始めた宝町を生き抜くことができるのか?




☆感想文☆

僕が松本大洋作品と出会った、記念すべき作品です。

宝町という、現実のような、非現実のような不思議な感じのする町でのお話。

クロとシロという相対する特徴をもつ二人が、

変化していく町の中で翻弄されながらも、生きていく物語です。

多くの方が言うように、この話のテーマとなるのはバランスかもしれません。

これは、このころの松本大洋作品には多く見られるもので、

ピンポンのペコとスマイル

花男の花男と茂男などにも共通することかもしれません。



はじめてこの作品を読んだとき。クロに自分と同じものを感じました。

「人として大切な何かが足りない」

そう言われていた僕にとって、一つの解答のようにも感じました。

自分の本当は弱い部分を隠すため、強者であろうとする。

自分でも気がついていなかった、自分を見た気がしました。

あれから、何年たったのだろう?

気のせいか、僕の付き合う女の子はシロのようなコが多い気がします。

どこか抜けているけど、僕の本質や弱い部分を見抜いて、僕の支えでいてくれる。

傍から見ればアンバランスなカップルなんだろうなぁーって感じます。

なんか、自分のことを書きすぎました、ごめんなさいふらふら



この作品をみていると、言葉の力をとても感じます。

なにげなく書かれたセリフの一言が、すっと心にささるということが、

何度もありました。なかなかあなどれませんよ、言葉の力は。

さらっと書かれた、かっこいいセリフ。。

これも、私が松本大洋作品を好きな理由の一つなんだと思います。



松本大洋さん自身のセリフともいえるのが落書きです。

壁に書かれた落書きや、本編とはまったく関係のなさそうなコマ、

ここに書かれていることが、作者である松本大洋さんが、何を考えながら、

この作品を書いていたかを映し出していると思います。

その辺を気にしながら読んでも面白いですよ。


また、シロやクロだけではなく、ネズミや木村、じっちゃんや沢田・・・etc

個性的な登場人物ばかりです。

彼らの心情やその変化も見逃せません!!


シンプルなテーマの中に、色々な要素が深く、入り混じった作品です。

正直、一度読んだだけで、すべてを理解できるとは思いません。
(当然、僕自身も理解しきれていない事があると思います)

今は多くのマンガ喫茶で読むことが可能ですが、

ちょっと読んでみて、気に入ったら購入することをお勧めします!!

損はしないと思いますよ手(チョキ)



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posted by AKI at 03:36| Comment(15) | TrackBack(6) | 鉄コン筋クリート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年10月24日

はじめに

このブログでは私の大好きな松本大洋作品の紹介と読書感想文を書いていきます。

残念ながらたいした国語力はないので、レビューとまではいえませんが・・・

もし、このブログを読まれて、松本大洋作品に興味をもっていただければ幸いです。

また、松本大洋フリークの方のコメントもたくさんいただければと思っていますわーい(嬉しい顔)


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posted by AKI at 01:55| Comment(3) | TrackBack(0) | はじめに | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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