7本のショートストーリからなる短編集。
現在を必死に生き、若さゆえに世の中や社会と相成れない
若者達のストーリ。
☆感想文☆
深いです。
今のぼくたちから見たら、一見現実的な青春時代というテーマでありながら、
「いや、ありえないでしょ」というおとぎばなしのストーリーのような非現実。
しかし、自分自身の今にして思うと、ありえないような青春時代を考えると、
フィクションとノンフィクションの境界線がみえなくなってしまう。
つまり、自分が置かれている立場によって、感じ方、見え方が
まったく、異なってしまうお話達です。
繰り返される日常に嫌気がさし、でもそこから逃げられないジレンマや
おバカな日常だと思いつつ、自分の向かう先が見えてこない不安
大人になれば、気にならないことでも、若さゆえに
過ぎた過ちから逃げることができないもどかしさ・・・
誰もが一度は経験のある事ではないでしょうか?
本書でおこる出来事など、誰も経験したことがないはずなのに
(そのくらい、非現実的)
どこか、懐かしい感じがするのはそのためかもしれません。
これらの青春時代に抱える心の陰を、松本大洋のいう
「一番身近にいるヒーロー」である不良君たちが対峙し、
それぞれの答えに向かい一歩進む話が多いですね。
個人的に、校舎や学校にいっぱいある”落書き”
これをチェックしてほしいですね。
いろいろなものが詰まっていますよ。
また、『鉄コン筋クリート』の鈴木(ネズミ)と木村の若い頃のお話もおもしろいです。
青い春
そういえば、映画にもなっていますね。
ぼくはまだ見ていないのですが、機会があればぜひ見たいと思います。
青い春(DVD)
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